サーバー
共用サーバー
1つのサーバーを複数のユーザーで、共同で使うタイプのサーバーです。
複数のユーザーで使うということで、低価格での利用が可能となりますが、共用である分、他のユーザーに起きた障害による被害を受けることがあります。
また、サーバーに負荷がかかりやすく、どうしても動作が遅くなってしまいます。
ですが、個人でブログを立ち上げるためであったり、よほどアクセス数が多いサイトなどでない限りは共用サーバーでも不自由なく利用できるでしょう。
専用サーバー
1つのサーバーを1ユーザーが占有して使うタイプのサーバーです。
共用サーバーと違い、専用に用意されたサーバーですので、それだけ料金も高くなってしまいます。
ですが、共用サーバーでは難しかった大型サイトの運営や大容量ディスクの使用など、自由度の高い利用が可能となります。
また、管理者権限を与えられるため、ソフトウェアをインストールすることもできます。
それらの点から考えると、多少料金が上がったとしても専用サーバーを借りるだけの価値は十分あるといえます。
仮想サーバー
共用サーバー内で専用サーバーのような機能を持たせたサーバーです。
これを利用することで、管理者権限がなければできなかった作業を、共用サーバー内でそれぞれが行えるというメリットがあります。
このサービスには、あたかも1つのサーバーで複数の専用サーバーが稼動しているような環境を作る、VPS(バーチャルプライベートサーバー)と呼ばれる技術が用いられます。
専用サーバーを借りたときと同じような機能を通常よりも低価格で利用することができるため、他2種類の中間のようなサーバーとなっています。
クラウドサービス
クラウドサービスとは、クラウドコンピューティングの形態を用いたインターネットのようなネットワーク上にサーバーを仮想的に設置するサービスです。
クラウドコンピューティングは主に、SaaS、PaaS、IaaSまたはHaaSの3種類に分けられ、これらを総称してXaaSと呼ぶ場合もあります。
SaaSとは、ユーザーがネットワーク経由でアプリケーションを必要に応じて利用するという提供形態のことで、電子メールやグループウェアが代表的なサービスです。
PaaSとは、インターネット上でアプリケーションを実行するための領域を提供することで、ユーザーが開発したアプリケーションの運用やそのテスト環境としても利用可能です。
IaaS(HaaS)とは、ネットワーク経由で仮想サーバーやディスク領域を提供するサービスで、ユーザーが独自にOSやシステムの導入・構築を行うことができます。
このように、ユーザーの用途に合ったサービスをネットワーク上で確保することで、物理的なハードウェアが必要なくなったため、自由度の高いサーバーとなっています。